流し読み

俺にまつわるエトセトラ

2019-01-01から1年間の記事一覧

温泉と父

僕の実家がある町には、小さな温泉がある。幼少期からよく行っていたように記憶しており、今でも帰省するとたまに連れていかれる。 小学校に入るか入らないか位の頃から、父に連れられて時折温泉へ出掛けた。臆病な子供だった僕は、当時まだ風呂で頭を流すと…

食事の思い出

まだ小学生だった頃、僕は毎日のように野山で遊び回る田舎の少年であった。学校から帰ると虫採りへ行き、昆虫のいない冬は橇で雪山を滑り、腹が減ったら家路についた。 小学生の僕は、痩せた子供だった。なのにかなりの大食いで、両親によく不思議がられたも…

文章をうまく書く

文章力とは、どのような力なのだろうか。少し面倒な言い方をすると、今回は「文章をうまく書くこと」について文章を書く。 1.基本的な文章の巧拙 文章を書く目的は、大方の場合「他者に何らかのメッセージを伝えること」だろう。日記や個人的なメモなど、そ…

ゲームへの眼差し

俺の実家はテレビゲーム禁止の家庭だった。これは今時わりと珍しいことのようで、周囲でそういう家庭環境に育った人は現在に至るまで寡聞にして知らない。姉が小学5年生のとき、誕生日にDSを買ってほしいと父親にねだったことがあったが、とりつく島もない様…

少年から青年への目覚め─川原にて─

※この記事には性的な記述が含まれています。そのことに留意された上で、それでも良いという方のみ、以下の文章をお読み下さい。 小学校4年生か5年生の時だったと思うのだが、ある休日に自転車で出かけた。何か明確な目標があったわけではないが、ただ漠然と…