流し読み

俺にまつわるエトセトラ

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

書評『木橋』

今回紹介する本は、永山則夫作『木橋』である。永山則夫と言えば、かの有名な連続ピストル射殺事件を起こし1997年に刑死した元死刑囚である。逮捕当時は読み書きもままならないほどであった彼だが、獄中で勉学を重ね、自己の体験を振り返る形で文学を発表し…

『豊饒の海』の衝撃

だいぶ前にこのブログで、三島由紀夫の『豊饒の海』四部作の第一部『春の雪』を紹介した。あれから随分と長いこと経ち、四部作全てを読了したので、その衝撃的な最後について少し書きたい。以下にネタバレを多分に含むので注意。 天人五衰―豊饒の海・第四巻 …